ワークフローシステムの短期開発を実現したローコード開発
今まで当たり前のように紙とハンコでやっていたワークフローが、コロナ禍によって大問題になりました。この記事では、総務ご担当者のお悩み解決方法についてご紹介します。
コロナ禍によって失われた日常を転機に、ニューノーマルな働き方を実現
多くの企業でデジタル化やDX化が叫ばれる中、まだまだ業務・事業レベルにまで浸透している企業は少ないのが実状です。特に紙の申請書に承認印を押して、次の承認者へとまわしていくいわゆる「スタンプラリー」を慣例にしている企業が、日本にはまだ多く残っています。弊社もその1社でした。 しかし、2020年4月7日に新型コロナ感染拡大により緊急事態宣言が発令され突然の在宅勤務での事業継続を余儀なくされたことで、出社を前提にしたスタンプラリーが一瞬にして破綻しました。
そこで紙での回覧・捺印から、エクセルファイルのメール添付による「メールラリー」でしのごうとしました。しかしその代替もすぐに破綻。承認者は大量の申請メールに埋もれ、申請者からの催促に苛立ちとストレスを抱え、申請者も承認の遅れ・漏れに対して苛立ちとストレスを抱えることとなりました。 おそらく同じような状況に陥った企業は、意外と多いのではないでしょうか。
本ページでは短期間でテレワークを前提としたニューノーマルな働き方で、円滑なワークフロー可能にした事例をご紹介いたします。
開発期間は3週間! 自社にあったワークフローシステムで働き方改革を実現
システム部の部員は2名。日常の運用と保守・メンテナンスで精一杯な状況で、新しいシステムの導入・開発が難しく、総務部にてクラウドサービスの導入を検討しておりました。しかし複数の候補を検討しましたが、どれも機能過多や運用コストが見合わないなどの理由で導入には至りませんでした。弊社に見合ったサービスがないのであれば自分たちで開発するしかない。超短期間でテレワークをしながらの開発でしたが、高速開発基盤を活用することで乗り切ることができました。
ワークフローシステム導入による効果
紙による運用には多少の不便を感じてはいましたが慣れていたため、直接申請書を承認者に持参することで回覧を早めるなど柔軟な対応ができていたため、大きなストレスを感じていませんでした。 しかし、システム化したことによって申請者・承認者がオフィスにいなくても業務運用が可能となったことに加えて、承認者が承認依頼一覧を参照することで漏れや遅滞なく承認業務が行えるようになったことで、業務スピードが格段に向上しました。 さらに、申請者・承認者双方のストレスも大幅に軽減できるなど期待以上の効果を得ることができました。
実装した代表的機能
●申請機能
・登録/申請/保存 ・承認ルート自動設定 ・契約書ファイル添付機能
●承認依頼一覧表示機能
●承認状況一覧表示機能 ・検索/閲覧/申請中止/検索結果一覧出力(エクセル)
●検索機能(承認・却下・取消) ・検索/閲覧/検索結果一覧出力(エクセル)
●メール通知機能 ・依頼/承認進捗/却下/取消/完了
メインメニュー
申請画面
承認状況確認画面
承認・却下一覧画面
承認依頼一覧画面
承認依頼メール
テーブル定義
ノーマルテーブル
複雑な結合テーブルもドラッグ&ドロップで簡単にテーブル定義ができます。
対応するコンポーネントや書式などを指定しておくことで、後の自動生成機能で威力を発揮します。
ビューテーブル
複雑な結合テーブル(ビューテーブル)もドラッグ&ドロップで簡単に作成することができます。
ツリーテーブル
階層構造を持つ情報をアプリケーションで手軽に利用することができます。
フォームデザイナー
ドラッグ&ドロップ操作によりコンポーネント(画面部品)をピクセル単位で配置することができます。
フォームデザイナー(プロパティ設定)
各コンポーネント(画面部品)には、様々なプロパティが用意されています。
プロパティの設定を行うことで、アプリケーションに多彩な表現力を実現します。
スマートフォーム(作成画面)
スマートフォンに特化したフォームを作成するための専用デザイナーとタッチ操作を可能にした専用コンポーネントが用意され、スマートフォン用に最適化されたシンプルなUI/UXの作成が可能です。
内部ロジックはPC用のフォームで用意されたスクリプトをスマホ版でも併用できます。
スマートフォーム(生成された画面)
レポートデザイナー
フォームデザイナーの豊富なコンポーネントで、表現豊かな帳票開発ができます。
レポートデザイナー
各種ヘッダー、フッター、データブレイク機能を持つ高性能かつ柔軟な帳票を手軽に作成することができます。
レポートデザイナー(プレビュー)
レポート出力時は、PDFファイルが生成されます。
短期開発で業務に適したシステム開発のポイント
短期開発を可能にしたのは高速開発基盤ですが、短い期間にもかかわらず大きな業務効果をもたらした理由は開発手法にもあります。短期間で動作するアプリケーション開発ができる高速開発基盤のメリットを活せる「アジャイル開発」の手法を採用したことも、業務に適した効果的なシステム開発を可能にした理由のひとつです。 まずは全体的にざっくりとした要求定義を行いますが、小規模で優先度の高い機能から順に開発を行い、すぐにユーザーと動作確認・微調整を繰り返しながら進めることで、ユーザーニーズに柔軟な対応ができました。
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