DXの成否はここで決まる!要求定義の進め方と失敗しないための3つの極意

DXの成否はここで決まる!要求定義の進め方と失敗しないための3つの極意

国内企業の約76%がデジタル技術を活用した業務改善を進めており、34%がデジタル技術を活用したビジネス変革を推進しています。※ そのような状況下で競争力を高めるためには、迅速かつ効率的なシステム開発が求められます。そして、システム開発における上流工程である要求定義は、開発するシステムの礎となる重要なプロセスです。この工程をおろそかにすると、開発工程で多くの問題を引き起こす可能性があります。

本記事では、要求定義の進め方とポイントについて、解説しています。

※参考:2025年4月 三菱総合研究所「DX推進状況調査結果【2025年度速報版】」

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要求定義の重要性

DXと要求定義の関係性

DXは単なるデジタル化ではありません。デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを根本から見直し、ビジネスを変革することがDXです。そして、DXを実現するシステムの開発には、事前に目的・課題、経営層・利用部門のニーズを明確にしておくことが重要です。
 

不十分な要求定義が招くリスク

要求定義をしっかり行わない場合、以下のようなリスクが考えられます。
 

期待外れ、運用が困難なシステムの開発

経営層や事業部門のニーズに合わないシステム、目標達成や課題解決に繋がらないシステム、運用効率の良くないシステムを開発することになり、結果的に不満が残ります。
 

予算超過やプロジェクト遅延の発生

要求が曖昧な状態でシステム開発に着手すると、追加開発や仕様変更が発生し、予算超過やプロジェクトの遅延を招く恐れがあります。
 

より良い要求定義がもたらすメリット

一方で、しっかりとした要求定義を行うと以下のようなメリットがあります。
 

コンセンサスの一致

経営層や事業部門とビジョンを共有できるため、デジタル化の方向性が明確になり、共通認識のもとプロジェクトを進めることができます。
 

盤石な開発計画の立案とリソースの最適化

目標達成・課題解決に必要な機能が具体的にることで、開発に必要なリソースの効率的な配分と計画を立てることができます。
 

リスク管理の向上

要求や開発する機能について、経営層や事業部門と事前合意ができているため、手戻りのリスクを低減できます。
 

要求定義の進め方

経営層・事業部門・IT部門が共通認識を持ち、業務プロセスやシステムの状況を調査・分析することが重要です。
 

背景と目的の確認・共有化

いきなり現状業務の調査・分析や問題点・ニーズの聞き出しを行ってはいけません。まず、デジタル化を検討するに至った背景や課題観、目標・目的を確認・共有し、経営層・事業部門・IT部門のベクトルを合わせます。
 

業務の可視化

現状の業務プロセスとシステムを調査・分析し、フローチャートやダイアグラムを用いて視覚化します。業務フローとシステムの現状を可視化することで、どこに課題があるか明確にすることができます。
 

問題点・ニーズの洗い出し

ヒアリングやアンケートを用いて、経営層・事業部門が抱える改善要求やニーズを集めます。この際、実際に直面している問題点を聞き出すことが重要です。
 

問題点・ニーズの評価・分析

洗い出した問題点・ニーズを評価・分析し、デジタル化の対象範囲や改善・改革の方向性を明確にします。その際、経営的な貢献度合いを考慮して評価することが重要です。
 

課題の優先順位付け

新システムの課題と解決すべき業務課題に対して重要度(ビジネスに与えるインパクトや改善効果)と緊急度に基づき優先順位を付けます。さらに、開発するシステムのコンセプトを明確にします。
 

新システム導入後の業務の検討

新システムを想定した業務のあり方と運用方針を検討します。
 

実現可能性の検証と実現方式の検討

システム化の実現可能性と適合性を検討します。また、この段階でアプリケーション・ソフトウェア構成や概念データベースモデルを明確にしておきます。
 

開発マスタープランの策定

開発に必要な費用と期間、定量・定性的な期待効果を見積ります。
 

要求定義を円滑に進めるポイント

経営目的とシステムとの関係を追求する

要求定義は、経営戦略に沿ったシステムを構想するフェーズです。したがって、経営方針や経営戦略、経営メリットを常に意識して進めていくことが重要です。
 

ステークホルダーを巻き込む

要求定義の初期段階から経営層を巻き込んでおくと、プロジェクトに対する経営層の思いやシステムへの期待を理解しておくことができます。また、要求定義は事業部門の当事者意識と協力がなくては進めることができません。そのため、事業部門の担当者でも理解できるフレームを提供し、プロジェクトに参画してもらえるよう工夫することが大切です。
 

定期的なコミュニケーション

要求定義の進捗状況を各ステークホルダーに報告し、認識や方向性にズレが生じていないか確認しながら進めていくことが重要です。そのためには、定期的な進捗報告だけでなく、経営層向けに中間報告会を設けることで進行がスムーズになります。
 

IT・システム企画研修事例

要求定義に必要なスキルを身につける方法は、「社内トレーニングプログラムの実施」「メンター制度の導入」「プロジェクトへの参加(OJT)」「資格取得」など様々ありますが、実践的な外部研修を利用することをお勧めします。外部研修を利用することで、体系的かつ効率的に学ぶことができ、社内フォローや実務経験と組み合わせることで、より高い学習効果が期待できます。
 

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非IT人材が自ら課題の洗い出しやIT企画立案を実行し、DXを主導できる体制を作ることを目的として、リンクレアグループの(株)リンプレスが「IT企画研修(インハウス)」を実施いたしました。

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まとめ

システムの要求定義は、プロジェクトの成功を左右する重要なステップです。経営層からのニーズをしっかりと取りまとめ、明確な要件を作成することで、組織のIT戦略を成功へ導くことが可能になります。また、要求定義に携わる人材の育成も重要です。組織全体が一貫した方向性を持ち、意欲的に変革を目指すことが、より良い成果を生む一歩となるでしょう。

具体的なスモールステップを踏んで、DX推進に向けた不安や焦りを解消し、攻めのIT部門への変革を実現していきましょう。あなたのリーダーシップのもとで、組織全体が効果的に動き出すことを期待しています。

肝月 英利

肝月 英利

株式会社リンクレア
マーケティング統括本部 デジタルマーケティング室 室長

22年間、営業マンとして多数の新規顧客を開拓。
お客様の課題に寄り添い、課題解決のヒントにつながるような情報を発信しています。

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