RPA比較4選「UiPath/BizRobo!/WinActor/Power Automate」(事例あり)
「RPAツール比較サイト」を使ってツールの検討を始めたものの、数十種類もあるツール紹介を前に、どれを選べば良いのかわからない、と感じたことがある方は多いのではないでしょうか?ここでは、弊社リンクレアにて導入支援が可能なRPAツール4種について、ご紹介します。
RPAツール比較の現状
現在、国内でRPA機能を持つ製品は100を超えると言われており、その中から自社に合う最適なツールを導き出すのは、非常に困難です。ツールの比較サイトを訪れたものの、サイトの多くが「10種類以上のツール比較」となっており、どれを選べば良いのかわからない、という経験をした方も多いのではないでしょうか。 一括資料請求を行っても、ひとつひとつ吟味し、見積りを取るのは骨が折れますし、広告を兼ねた記事であることも多く、掲載順や内容の信憑性に疑問を持たれている方もいらっしゃることでしょう。「なるべく少ない選択肢で」「主要どころのツールを押さえて」検討したい、というのが本音ではないでしょうか。 リンクレアでは、RPA国内トップシェアのツールを含む「4種類のRPA導入実績」があり、ライセンス無料のツールも実績に含んでいます。独立系のIT企業として、お客様に最適なオーダーメイドのシステム開発を実践してきた弊社だからこそお伝えできる「RPAツール4選」をご紹介します。
RPAツール比較のポイント
①利用形態で選ぶ
デスクトップ型
メリット
RPAツールを利用者のPCに直接インストールするため、利用者でRPAを管理できる。導入コストも比較的安価で、部門や個人単位での小規模利用やスモールスタート向き。他PCとの連携も少ないため、情報漏洩のリスクを低減できる。
デメリット
手軽に導入できる反面、管理が属人化するため、野良ロボット(異動や退職等による、管理者不在のロボット)」が発生しやすい。ロボットを稼働させる際、PCのメモリが専有されると、他の作業ができなくなる可能性がある。大量のデータ処理は不向き。
サーバー型
メリット
RPAツールをサーバーにインストールするため、複数のPCで利用できる。業務を横断的に一元管理し、ロボットを自動実行できる。クラウド対応のツール(※注)もあり、全社展開などの大規模利用やクラウド化を見据えている場合にも適している。大量のデータ処理も扱える。
デメリット
導入費用が高く、初期設定にも時間がかかるケースが多い。
クラウド型
メリット
クラウドサーバー上にあるRPAを使用するため、オンライン環境があればすぐにRPAサービスを利用することができる。アップデートも自動で行われるため、初心者でも利用しやすい。自社サーバーの設置が不要なため、初期導入コストを抑えられる。
デメリット
ベンダーのサーバーを利用し、データを外部サーバーにアップするため、セキュリティには注意が必要。各種セキュリティ認証を取得している製品を選択するなど、対策が必要。
(※注)クラウド版の「UiPath」や「BizRobo!」につきましては、webシステムのみならず、オンプレミスの業務システムとの連携も可能です。詳細につきましては、弊社までお問合せ下さい。 自社の状況や選択するツールによっておすすめの利用形態は異なりますので、信頼できるベンダーに相談されることをお勧めします。
②費用形態で選ぶ(導入初期費用)
デスクトップ型
ツールをPCに直接インストールするため「PC1台当たり」「PC10台当たり」といった台数単位で料金が決定。
サーバー型
ツールをPCに直接インストールするため「PC1台当たり」「PC10台当たり」といった台数単位で料金が決定。
クラウド型
自社サーバーの設置が不要で、オンライン環境があればRPAサービスを利用することができ、初期導入コストを抑えられる。
※自社のリソースや自社の状況によっても、費用は大きく異なります。たとえ導入費用が抑えられても、教育費や保守メンテナンス費等が膨らむことも考えられるため、導入費用以外の要素も考慮して選定することが重要です。
③運用のしやすさで選ぶ(操作・メンテナンスのしやすさ/サポート体制)
- 日本語利用は可能か
- 直観的な操作感はあるか
- トレーニング(教育)内容は充実しているか
- 開発担当者のITスキルに合っているか
- システム連携はスムーズに行えるか
- 業務特化型RPA(人事業務等、特定の業務のみに特化したRPA)か
- 汎用性が重視されたRPAか
- サポート体制は万全か
※上記は運用のしやすさに関する比較ポイントの一例です。各ツールの機能は随時アップデートされるため、最新の情報を元に、自社の希望に併せて選択していく必要があります。
① UiPath(デスクトップ型/サーバ型/クラウド型)
- 大手企業の浸透率が高く、海外でもトップシェアを誇る
- SaaSやIaaS/PaaS、オンプレミスといったさまざまな導入形態に対応
- ISO 27001認証を取得など高セキュリティ
- 無料で学べるオンラインアカデミーが充実
- 実際に操作した内容を記録するレコーディング機能を5種類搭載
- 60日間無料トライアル可
弊社技術コメント
ロボットのパーツの種類が豊富。パーツ内に日本語で使用方法の説明があるので、初めて使う場合でもわかりやすいです。 また、トレーニングメニューも豊富で、スキルアップのサポートがしっかりしています。 無償・無期限で使用できるCommunity版が用意されています。お試しでの開発や、利用期限を気にせずトレーニングができるため、ユーザ部門の方にもおすすめです。
②BizRobo!(デスクトップ型/サーバ型/クラウド型)
- 1ライセンスに対して複数のロボットが稼働できるバックグラウンド型RPA
- チュートリアル動画やwebセミナー、有償研修、10年分のトラブルシュートが蓄積されたナレッジベースなど、RPAを学ぶ環境が整っている
- BizRobo! Miniからスモールスタートし、利用規模や要望に合わせてスケールアップすることが可能
- 端末単位ではなく、規模に沿ったライセンス体系
- 30日間無料トライアル可
弊社技術コメント
Bizrobo!専用WebブラウザとExcelをバックグラウンドで実行できるため、同時にロボットを複数実行することができます。導入規模にあわせて段階的な製品ラインナップが用意されており、最上位のBizRobo!Basicは専用端末を用意することなく、大量の業務をバックグラウンドで並列稼働させることができます。 多くの方が関わっているような定型業務があれば、費用対効果も高くなります。
③WinActor(デスクトップ型)
- NTTアドバンステクノロジ社が提供している純国産RPA。
- 無料のe-Learning講座の他、提携学習機関による有償講座も有り。
- 国産RPAならではのサポート体制(無償・有償)が充実。
- PC1台から導入可。(ノードロック方式)
- 30日間無料トライアル可。
弊社技術コメント
純国産のWinActorは、参考文献、コミュニティも豊富にあります。UiPathやBizRobo!との違いとしては、変数の型の概念が無いので、ユーザー部門の方にも扱いやすいのではないかと思います。また、VBScriptを扱えれば、独自ライブラリを簡単に作成できるので業務自動化の幅が広がります。
④PowerAutomate(デスクトップ型/クラウド型)
- Microsoft 社が提供するRPA。
- Microsoft 社がビジネスユーザー向けに提供している業務アプリケーションプラットフォーム「Power Platform」のうちの1つ。
- 600種類以上(2022年7月現在)のアプリ/サービスと連携可能。
- クラウド版とデスクトップ版があり、下記条件を満たせば無料で利用することが可能。
「クラウド版」Office 365ライセンスがある
「デスクトップ版」Windows10を利用している
弊社技術コメント
無償版と有償版の大きな違いは、接続できるサービスです。ExcelやSharePointを利用した業務であれば、まずは無償版で試験的に導入して効果を計測することをおすすめします。 操作方法などの情報が多いとは言えませんが、テンプレートの種類は豊富です。テンプレートから作成した場合は、必要な値を入力するだけで、ワークフローが完成し、素早い開発が可能でした。
※本章の情報は2022年7月20日時点での情報となります。詳細につきましては、各ツール提供元もしくは、リンクレアまでお問合せ下さい。
まとめ
RPAツールは100種類を超えており、比較サイトのみでの選定は困難を極めています。特に初めて導入する際は、自社の状況をよく踏まえた上で、信頼できるベンダーと共に選定することをお勧めします。 リンクレアでは、50年のシステム開発実績を元に、RPAの「導入検討段階」から「導入」「保守・運用」までをサポートさせて頂いております。 導入前の業務分析や、導入後の運用までしっかり見据えてご提案しますので、RPAツールをはじめて導入する方にも安心してご利用頂けます。今回紹介させて頂いたRPAツール以外でも対応できる場合もございますので、お気軽にご相談ください。
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