DX推進のポイントは上流工程から!IT企画はどこからはじめる?
「先端技術を活用したAIの導入」「デジタル技術を活用したSDGs・CXの最大化」など、課題・目的が不明瞭なDXの推進に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本ページではDX推進を成功に導くための「課題の発掘と初期テーマの抽出」について、ご紹介します。
DXを阻む要因と、推進のポイント
DX推進を阻む代表的な要因には、以下のようなものがあります。特に、目的や課題が明確になっていないままツールの導入に踏み切った結果、活用されない状況になっているケースが多いようです。
DXを推進していく上で重要なのは、デジタル技術を導入することではなく、デジタル技術を活用することでビジネスモデルを変革させ、業務や組織、プロセス等を変化させることによって、新たな価値を創出することです。
DX実現に向けた上流工程アプローチ手法
一口にDXといっても、実現には「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の3つのステップがあります。 また、DXのゴールはデジタル技術の導入ではなく、ビジネスモデルの変革や新たな価値の創出です。したがって、DXの第一歩は目指すゴール(ありたい姿)や目的(叶えたいこと)を明確にし、達成に必要な解決すべき課題を明確にすることです。
課題・目的が不明瞭な場合
DXを実現するためには、手段の検討に入る前に「誰の、どのような課題を解決し」「どのような変革や価値を目指すのか」を明確にする必要があります。しかし、デジタイゼーションと違い、課題が顕在化していない場合が多く、DXで実現したいことが明確になっていないことも多くあります。このような場合、「顕在化していない課題の発見」や「課題の発掘と初期テーマの抽出」が成功の分岐点になります。
以下に弊社が活用しているアプローチ方法をいくつかご紹介します。
①エスノグラフィー
先入観を持たず対象者へのインタビューと観察を行い、言語化されていない課題・ニーズを発見します。
②デザイン思考
ユーザー視点に立って、ユーザーの潜在的な欲求を発見し、プロトタイピングと仮説検証を繰り返しながら課題解決に取り組みます。(詳細については、次の記事で触れています。)
③バックキャスティング
「新規ビジネスを支えるシステム企画」、「SDGsの達成」など、達成すべき目的・目標から逆算して課題設定を行い、解決策を導き出します。
④フォアキャスティング
現状から改善可能な課題点を洗い出し、改善策を積み重ねていくことで目的・目標設定を行います。
課題・目的が明瞭な場合
システムの導入・開発着手の前に、課題解決・目的達成のための俯瞰的な要求分析を行い、「真のニーズ」の洗い出しとシステム化に向けた構想立案を行います。
要求分析・システム企画構想手法(CANVAS-SA🄬)
まとめ
DXを掲げた推進部門が設立されたものの、明確な「目的」や「目標」がなく何を・どのように考えていけばいいのか悩んでいるお客様は多くいらっしゃいます。そうしたお悩みをお持ちのお客様に、気づきを得ていただく場として、弊社では「DXに関する個別雑談会」を実施させていただいております。
相談と言えるほど具体的な話でなくとも「雑談」としてリラックスした状態でお話し頂くなかで、弊社の専門家が「モヤモヤを晴らすお手伝い」をさせて頂きます。現状打破のきっかけをお探しの方や、アドバイスを求められている方など、お気軽にお申込みください。